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研究 

2019年10月10日(木)

プロテオサイエンスセンターの竹田浩之准教授らのチームが厚生労働省主催のジャパン・ヘルスケア・ベンチャーサミット2019でJHVSベンチャーアワードを受賞しました【10月10日(木)】

プロテオサイエンスセンターの竹田浩之准教授、理工学研究科博士前期課程2年生の徳永聡さん、四国TLOの吉田恵美コーディネーターらのチームは、2019年10月9〜10日、パシフィコ横浜において厚生労働省主催のジャパン・ヘルスケア・ベンチャーサミット2019(JHVS2019)に出展し、将来有望なベンチャー企業を表彰するJHVSベンチャーアワードを受賞しました。JHVS2019は医薬品等の実用化を目指すベンチャー企業やアカデミアが、ブースの出展やプレゼンテーション、PR動画等により大手企業、金融機関、研究機関等とのマッチングやネットワーキングを促進するためのイベントです。

竹田准教授の研究グループは愛媛県産のサメを用いた特殊抗体作製技術の開発に取り組んでいます。特定の分子に特異的に強く結合するタンパク質である抗体は、基礎研究で広く用いられるほか、体外診断薬や病理診断、医薬品、バイオセンサーなど様々な用途で産業応用されています。抗体の作製は一般的にはマウスやウサギなどを用いて行われますが、抗体が得られない標的や、高い生産コストが課題になっています。そこで、特殊な免疫系を持つ動物を用いた新しい抗体作製技術が開発されています。特にサメはヒトなどの高等哺乳類から進化的に遠いこと、またサメが持つ重鎖抗体からVNARという特殊な抗体をつくることができることから、有望な免疫動物として注目を集めています。しかし、サメは一般的な実験動物ではなく、入手や繁殖、飼育、免疫の技術が確立されていないため、サメ抗体の作製は容易ではありませんでした。竹田准教授らは愛媛県伊予灘で多数生息し、歯が尖っておらず安全な小型ザメ、エイラクブカに注目しました。愛媛県水産研究センターなどとの共同研究の結果、エイラクブカを安定に入手・飼育し、VNAR抗体をつくる技術プラットフォームの開発に成功しました。エイラクブカはこれまでほとんど利用されておらず、愛媛県の資源を活用した新しいバイオ産業の創出につながる成果として期待されています。