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学会・セミナー 無細胞生命科学部門

2015年06月12日(金)17:00〜工学部 4号館 2階 E421

無細胞生命科学部門主催のセミナーを開催しました

 この度,無細胞生命科学部門(澤崎研究室)主催のセミナーを開催しました。
皆様のご来場心よりお礼申し上げます。
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【演題・演者】
「がん細胞特異的抗体の開発と臨床応用 〜副作用のない抗体医薬を目指して〜」
東北大学大学院医学系研究科 加藤 幸成 教授
<要旨>
我々は近年、がん細胞に特異的反応性を示すモノクローナル抗体(CasMab;キャスマブ)を作製する技術を開発しました。CasMab 法は、がん細胞のみを攻撃する抗体を高い効率で作製する戦略的プラットフォームです。新規の標的に対する抗体医薬の開発だけでなく、既存の抗体医薬品を副作用のほとんどない抗体医薬品に置き換えることが可能となりました。また、がん細胞に高発現していても正常細胞にも発現していることで、抗体医薬の開発が断念されていたような標的に対し、抗体医薬の開発に挑戦することができます。悪性脳腫瘍や悪性中皮腫のような、全く治療法の開発されていない難治性のがんに対する抗体医薬の開発にも取り組んでいます。すでに我々は、ポドプラニンという転移促進因子に対するCasMab の開発に成功しています。ポドプラニンは、リンパ管や肺胞上皮細胞のような正常細胞にも高発現しており、抗体医薬の標的にはならないとされていました。しかし、ポドプラニンに対するCasMab を作製することにより、ポドプラニンが高発現する脳腫瘍・肺がん・食道がん・悪性中皮腫などを抗体医薬で治療することが現実的となってきました。今後、さらに複数の標的に対してCasMab を開発していきます。

【世話人】
プロテオサイエンスセンター無細胞生命科学部門
澤崎 (内線:8530)


資料1