TOPICS詳細

TOPICS一覧へ戻る

学会・セミナー 無細胞生命科学部門

2015年08月24日(月)18:00〜医学部 基礎第1講義室(総合教育棟2F)

PROSセミナー&大学院特別講義を開催しました

 このたび、プロテオサイエンスセンター 無細胞生命科学部門主催の
PROSセミナーを開催いたしました。 皆様のご来場、心よりお礼申し上げます。
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・
【演題・演者】
「ヒト人工染色体ベクターを利用したヒト化マウスの作製」  
公益財団法人 かずさDNA研究所 バイオ研究開発部
DNAシークエンシングチーム 特任研究員
                       長谷川 嘉則

我々のグループは、ヒトセントロメア領域に存在するアルフォイドDNAをヒト培養細胞のHT1080細胞に導入する事によって、ヒト人工染色体(Human artificial chromosome, HAC)を効率良く作製するという方法を世界で初めて確立しました。一旦作製されたHACは、細胞のもつ本来の染色体からは独立して存在し、細胞周期に応じて複製、分配されるため、長期間にわたり細胞を培養した場合においても安定に維持されます。これらのHACの特性を基にして、従来のベクター系が抱える問題を克服するHACベクターを開発しました。HACベクターの特徴を挙げると、(1)宿主細胞の染色体遺伝子を破壊せず、核内で独立して存在する。(2)細胞増殖過程で安定に次世代細胞に維持される。(3)ゲノム由来の調節領域を含めた巨大な遺伝子領域を導入できる。(4)種々の生物種、細胞種に移入することができる。(5)狙ったコピー数の遺伝子挿入が可能である、となります。本セミナーでは、HACベクターを用いてヒト遺伝子を導入することにより、臨床的に応用性の高い造血免疫系ヒト化マウスの作製を中心にして、HACベクターを利用した遺伝子改変動物作製の技術開発についての今後の展望、現在進めている研究についても紹介させて頂きます。